小学生の頃、タイピングで負けた悔しさ
僕がタイピングに興味を持ったのは、小学生のときのパソコン授業がきっかけでした。
当時はまだ家庭にパソコンがある家も少なく、授業の中で「ホームポジションを覚えよう」というような内容がありました。タイピングの速さを競う時間があって、友達に負けたのがどうしても悔しかったんです。
あの頃の僕は、とにかく負けず嫌いでした。九九を誰よりも早く覚えたいとか、ゲームで勝ちたいとか、そんな小さな勝負にも本気で取り組む性格でした。だから「タイピングも誰より早くなりたい」と思ったのが、最初のきっかけでした。
ネットゲームで覚えた「速く打たなきゃ困る」感覚
中学生になると、インターネットが一気に身近なものになりました。
掲示板やチャットサイト、そして「面白フラッシュ倉庫」のようなサイトが流行っていた時期です。僕もその流れに自然とのっていき、パソコンを触る時間がどんどん増えていきました。
そして決定的だったのが、オンラインゲーム「レッドストーン」との出会いです。仲間とチームを組んで戦う協力型のRPGで、職業ごとに役割が決まっていました。僕はビショップという回復役だったので、タイミングを逃すと仲間が倒れてしまう。
つまり、タイピングが遅いとチームの命取りになってしまうんです。だからこそ、必死に打ち続けているうちに、自然と指が勝手に動くようになっていきました。
練習ではなく“遊びの中で鍛えた”
振り返ってみると、僕は特別な練習をしたわけではありませんでした。
中学から高校まで、ほぼ毎日のようにネットサーフィンやゲームをしていて、掲示板で知らない人と会話したり、攻略法を書き込んだり。そうした“遊び”の中で、自然とタイピングが速くなっていったと思います。
ただ、それを客観的に確かめるきっかけになったのが「e-typing」でした。
このサイト(https://www.e-typing.ne.jp/)で定期的に腕試しをして、どれくらい速くなったのかを確認するのが密かな楽しみになっていました。
集中して時間を投下した中学2年の夏
特に中学2年の頃は、今思えば“人生でいちばんキーボードに触れていた時期”だったと思います。
放課後から夜まで、平気で3〜4時間ゲームをしていましたし、休日は10時間以上PCの前に座っていることもありました。
そのおかげで、キーの配置を考える時間が完全になくなりました。指が勝手に動く。いわゆる“ブラインドタッチ”が自然に身についた瞬間だったと思います。
この経験から、「ある程度まとまった時間を集中して使うこと」が上達の近道なのだと実感しました。
タイピングが速いと、仕事も速くなる
社会人になってから感じたのは、タイピングの速さは“仕事の速さ”に直結するということです。
僕はいまデザイン制作の仕事をしていて、日常的にキーボードを使います。
メールやチャット、資料作成、コード入力など、作業のほとんどが文字を打つことから始まります。
そのため、タイピングが速いだけで1日の中で生み出せる時間がまったく違います。
社内でも「タイピングはたぶん一番速い」と言われていますし、他の人が入力しているのを見ると「変わってあげたいな」と思うことさえあります。
指の速さが、思考のスピードにもつながる
タイピングが速くなって得したのは、単に速度だけではありません。
頭に浮かんだことをすぐに打てるようになったことで、思考の流れを止めずにアウトプットできるようになりました。
さらにショートカットキーの操作も自然と覚えるようになり、Adobeソフトでの作業効率も上がりました。
現在、「e-typing」で測定すると“プロフェッサー”という上位ランクに到達しています。
でも、それはあくまで結果にすぎません。結局のところ、「パソコンを長く触っていた時間」そのものが、いまのスキルを支えているのだと思います。
必要に迫られる環境が、いちばんの練習になる
社会人になって改めて感じるのは、タイピングを速くしたいなら“練習”よりも“必要に迫られる環境”に身を置くのが一番だということです。
僕にとっては、それがオンラインゲームでした。仲間を助けるために必死に打っていた時間が、結果的に最高のトレーニングになっていました。
今の仕事でスピーディに作業できるのも、あの頃の経験があったからだと思います。
「遊びで培ったスキル」が、仕事の武器になる
最近では休日にブログを書いたり、調べものをしたりして、自然とタイピングを続けています。
一方で、同僚の中には週末にまったくパソコンを触らない人も多いです。
それを見ていると、「小さな積み重ねの差」が、長い時間をかけて大きなスキルの差になるのだと感じます。
結局のところ、遊びでも何でもいいから手を動かし続けることが大切です。
もしこれからタイピングを速くしたいと思うなら、ゲームでもチャットでも構いません。
楽しみながら続けること。それが一番の近道だと思います。

